子育てが終わった夫婦の家
長期優良住宅補助金申請物件
千葉県袖ケ浦市 戸建て部分リノベーション
28年前新築したお家も、子ども達が巣立ち、夫婦2人の生活になりました。典型的な木造住宅で、北側に水回りがあり、廊下からアクセスする間取りでした。寒くて暗い廊下部分を、脱衣室に取り込んでしまい、リビングから直接脱衣室にアクセスできるようにしました。冬場のヒートショックの危険もなくなり、広い脱衣室に大きな鏡を取り付け、ストレッチが出来るようにしました。階段下の収納庫をなくし、トイレを広くして、来客時にもすぐ使えるサニタリーにしました。キッチンの入れ替えに伴い、ダイニングと分断していた吊戸棚を無くし、オープンにし、狭いけどパッとひと目で全部のストックが見える使いやすいパントリーを作りました。向きを変えられ、移動出来るテレビ台を造作家具で製作し、キッチンでお料理をしながらでも、リビングのソファでくつろぎながらでも、テレビが見れるようにしました。既存の扉は移設再利用し、家の雰囲気はなるべく変えないように配慮をしました。
⚫︎家づくりのきっかけ・施主の要望
夫婦2人の生活をLDKでしやすく、高齢になっても暮らしやすい家にしたい、とのご希望でした。
⚫︎この事例の見どころや工夫したところ
コストダウンの為に、床材はリフォーム用の重ね貼り出来る薄いものを選びました。そのため、ちょうどドアの敷居段差がなくなりバリアフリーにもなりました。工事中はお近くにお引っ越ししてもらい、工事をスムーズに進める事が出来ました。お住まいになりながらの工事は、お引っ越しの手間はないのですが、工事前後の掃除や養生の時間がない事で、職人も作業に集中しやすく、工事期間も短く済むので、コストダウンにつながります。
⚫︎施主の感想
キッチンの電気式床暖房は冬に重宝しています。冷蔵庫をキッチンの奥ではなく、手前に持ってきた事で、動線がスムーズになりました。思いの外、パントリーが使いやすくて気に入ってます。
⚫︎事例の進み方
設計に時間をかけ、ゆっくりとイメージして頂きながら、進めていきました。新築ではないので、お住まいになりながら、いかに工事後のイメージを作れるかが大事な時間です。
⚫︎印象に残っていること
床材を上貼りしたので、敷居部分は解消されたのですが、掃き出し窓との段差をどうするかを悩みました。三角の角材で見切ったのですが、細かい部分の収まりが、設計段階ではまだ網羅できず、リノベーションは手間がかかるな、と改めて感じました。